シロアリと住宅と人間について

シロアリといえば住宅被害というイメージがあります。
昔の住宅では木材は露出しているので被害もすぐにわかり、早めに修繕してシロアリが逃げるケースが多かったのですが、最近の住宅は家の構造も変化して、複雑な建材で固められたり密閉された家が増えてきました。

その結果シロアリ被害が早くに発見できず、ある程度になるまで放置されるケースが多いのです。

シロアリ対策といえば業者さんに床下に入ってもらって、薬剤を巻いてもらうのが一般的と思われていますが、それは一時対策でしかないのです。

床下というのは家の中で一番状態が出る箇所です。
土の変化や湿気、空気の流れ、漏水など見えない部分だけに建てた職人の人間性もにじみ出るのです。

新築時のシロアリ対策を考えておかないといけません。
シロアリは湿気の多い床下木材を好みます。
床下は家全体を支え湿度が高いゆえに、雨などの水の通り道でもあります。
たとえば基礎のコンクリートがひび割れていたり土台補強が不十分などもシロアリ被害になります。

床下に施行時の木材や端材など捨てられるとそれがシロアリを呼び寄せることになります。
こうした作業をきちんと行うかどうかコンクリートを入れる前に必ず立ち会わないといけません。
床下が綺麗な家はシロアリも住みにくく長持ちするのです。